アメリカの“元祖シリアルキラー”と名高い連続殺人鬼テッド・バンディ。
IQ160 で頭脳明晰、おまけに甘いビジュアルで、世の女性たちを虜にするカリスマ性も持ち合わせている前代未聞の殺人鬼。
そのカリスマ性から今まで度々作品に取り上げられてきましたが、今作はテッド・バンディと長く交際していた恋人からの目線で描かれています。
彼女が知る、優しくて面白くて暖かい彼の姿と、疑いをかけられている連続殺人鬼の姿・・
3度の死刑判決を受けるも、無罪を主張し続ける彼。
彼は本当に殺人鬼なのか・・。
死刑を目前に彼が恋人に伝えた真実とは・・。
ハンサムで邪悪な魅力を放つテッド・バンディを演じるのは『グレイテスト・ショーマン』の主演を務めたザック・エフロン。
史上最強に魅力的な凶悪殺人鬼を描く『テッド・バンディ』をご紹介します♪
Contents
あらすじ
舞台は70年代の米国ワシントン州シアトル。
テッド・バンディは娘がいるシングルマザーのリズと出会い二人は恋に落ちます。
三人は絵にかいたような幸せな日々を送っていました。
ある日、テッドが信号無視で警官に捕まり車の後部座席に積んでいた道具袋を疑われ逮捕されてしまいます。巷では女性の誘拐事件が多発しており、その容疑をかけられたのです。
目撃者の情報により、犯人の車がテッドと同じフォルクスワーゲンだったのです。
さらに新聞に公開されていた似顔絵がテッドにそっくりでした。
テッドが逮捕されたと知り混乱するリズ。
テッドは全てまったくの無実だと説明しますが、次第に事件の真相が明かされていき、裁判で死刑判決が出ます。
やがて刑を執行する準備が行われている中、最後に残した彼の言葉は・・・
キャスト
監督:ジョー・バリンジャー

映画-Movie Walker
ノンフィクション作品においては右に出るものがいないほど、20年以上にわたりノンフィクション作品を主に撮り続け、社会的に影響を及ぼしている監督です。
複数のエミー賞を受賞したHBOの『パラダイス・ロスト』シリーズは、殺人事件の不当な有罪判決から“ウェスト・メンフィス3(有罪判決を受けた3人の呼び名)”を解放する世界的な動きを生み出し、3部作の最後の作品『パラダイス・ロスト3:パーガトリー』は、2012年にアカデミー賞ドキュメンタリー長編賞とプライムタイム・エミー賞にノミネートされた。
また、南米エクアドルで起きた原油流出による大規模な環境汚染を追った『クルード ~アマゾンの原油流出パニック~』などで社会問題を取り上げ注目されました。
社会事件以外にも、ヘヴィ・メタル界の王者“メタリカ”の3年間を追ったドキュメンタリー『メタリカ:真実の瞬間』、事業戦略家の舞台裏に迫った『アンソニー・ロビンズ ―あなたが運命を変える―』などの作品を手がけています。
2019年「殺人鬼のとの対談:テッド・バンディの場合」(Netflixで配信)では、死刑囚監房での録音テープや事件当時の記録映像、関係者と本人の独占インタビュー等を通して、その素顔に迫っていますので合わせてチェックしてみましょう♪
テッド・バンディ役:ザック・エフロン

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1987年、アメリカ・カリフォルニア州生まれ。
2006年に出演したディズニー・チャンネルの「ハイスクール・ミュージカル」シリーズの主人公ボルトン役で大ブレイクし一躍人気者に。
翌年には大ヒットしたミュージカル映画『ヘアスプレー』にも出演。
その他『セブンティーン・アゲイン』『きみがくれた未来』『ニューイヤーズ・イブ』『一枚のめぐり逢い』などに出演しています。
2018年にゴールデングローブ賞で主題歌賞を受賞し大ヒットした『グレイテスト・ショーマン』での活躍が記憶に新しいですね。
アイドル売りをしていた初期から実力派演技俳優と変身を遂げた彼が演じる今回のシリアルキラーは、チャーミングな部分と頭脳明晰なギャップが見事に演じられており、まさにハマり役となっています♪
実はアルコール・薬物中毒の治療を受けていた過去も。今は完治しているようです。
エリザベス・クリブファー役:リリー・コリンズ

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1989年3月18日イングランド生まれ。父はロックバンド「ジェネシス」のボーカル、フィル・コリンズ。
幼いころから子役として活躍し、記者や司会、コメンテイター、モデルとして活動の幅を広げ、その美貌と存在感からファッションアイコンとして代表的な存在に。
2008年にはスペインの雑誌グラマーで「最優秀国際モデル賞」にも輝き数々の雑誌の表紙も飾っており、巷では「オードリー・ヘプバーンの再来」とささやかれています。
その後、『しあわせの隠れ場所』でサンドラ・ブロックの娘役で映画デビュー。
その他の作品に、『プリ―スト』『ミッシングID』『白雪姫と鏡の女王』『シャドウハンター』『あと1センチの恋』『ハッピーエンドが書けるまで』『トールキン 旅のはじまり』などがあります。
エドワード・コワート判事役:ジョン・マルコビッチ

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1953年、アメリカ・イリノイ州生まれ。
数々の舞台に立つアメリカを代表する俳優。
ブロードウェイではあのダスティン・ホフマンと共演した『セールスマンの死』などでオビー賞を受賞。
その後『プレイス・イン・ザ・ハート』で映画デビューしアカデミー賞助演男優賞にノミネート、全米批評家協会賞とナショナル・ボード・オブーレビューでは助演男優賞を受賞しました。
その後も『ザ・シークレット・サービス』でアカデミー賞助演男優賞にノミネート、『マルコヴィッチの穴』では、ニューヨークで映画批評家協会賞男優賞を受賞。
高い演技力と奇抜な発言で世間をざわつかせることもあり、「ハリウッドが生んだ変人」とも言われていますが長期にわたって世界中で愛されている名優です♪
キャロル・アン・ブーン役:カヤ・スコデラーリオ

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1992年、イギリス生まれ。
イギリスの人気テレビ・シリーズ「Skins スキンズ」で、主人公を演じ人気者に。
その後2009年の『月に囚われた男』で映画デビュー。
大ヒット作品『メイズランナー』のヒロインや『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』でカリーナ役を演じ、広く知られる存在になりました。
その他の主な作品に『17歳のエンディングノート』『クロール 凶暴領域』などがあります。
モデルもこなすそのスタイルからは想像できませんが、俳優のベンジャミン・ウォーカーと結婚し、一児の母でもあります♪
感想・口コミ
ハイスペックな彼が凶悪連続殺人鬼だったという、嘘のような実話。
彼女にとっては優しくて頼れる完璧な彼氏だったのに、その裏では何人もの女性を殺害していたというその2面性に狂気を感じます。
ザック・エフロンの演技の評価も高く、甘いマスクの下に隠されている狂気を見事に演じきっています。
いったい彼の真の姿は善と悪どちらなのか。テッドは本物の悪魔なのか。
人間の怖さや複雑さに頭を抱えてしまう作品です。
30人以上の女性を殺し犯したテッド・バンディの、恋人リズの手記が原作です。ラストで、リズがテッドに投げつけるのは、性暴力を受け、被害者となったことを批判されたり自分を責めてしまう被害者、そういう心理に囚われてしまう女性たちが、聞きたかった&言いたい言葉。胸にささります。 https://t.co/N830hu9zb5
— 町山広美 (@mcym163) December 5, 2019
いち早く12/20公開の映画『テッド・バンディ』について書きました。日常的な連続殺人犯を表す“シリアルキラー”の代名詞となっている実在の人物を、意外な角度から描いた衝撃作。快進撃を続ける『ジョーカー』や、ホラー映画『アス』などと共通する現代的テーマを考察します。https://t.co/pQirUj8XDU pic.twitter.com/C8kaw3Ygn7
— 小野寺系 (@kmovie) October 25, 2019
映画「テッド・バンディ」(12/20公開)。これは意外性が特大。稀代の殺人鬼の話なのに凶悪シーンはナシ。ドキュメンタリー出身監督は犯罪の「謎」ではなく、法廷に女性ファンが詰めかけ、獄中結婚までした彼の魅力の「謎」に迫る。ザック・エフロン主演。 #eiga #テッド・バンディ pic.twitter.com/45owh9yT63
— 中村千晶 (@potuo) October 28, 2019
甘いマスクのシリアルキラーを夢中になって調べた。ザック・エフロンの眼差しは獲物を射止めた喜びに満ち、愛の支配への欲望は言葉となって溢れ出し、いつまでも見ていたいと思えた。それこそが、女性たちがバンディの虜になった理由かもしれない。監督の手腕が光る実話の映画化「テッド・バンディ」 pic.twitter.com/p4gX8Au6Q7
— 伊藤さとり(映画パーソナリティ) (@SATORIITO) November 12, 2019
予告映像
公開情報
『テッド・バンディ』
公開日:12月20日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
原作:エリザベス・クレプファー『The Phantom Prince: My Life With Ted Bundy』
脚本:マイケル・ワーウィー
監督:ジョー・バリンジャー
出演:ザック・エフロン、リリー・コリンズ、カヤ・スコデラリオ、ジェフリー・ドノヴァン、アンジェラ・サラフィアン、ディラン・ベイカー、ブライアン・ジェラティ、ジム・パーソンズ、ジョン・マルコヴィッチほか
配給:ファントム・フィルム
公式HP:http://www.phantom-film.com/tedbundy/
公式Twitter: